「ハーリーの鉦(かね)が鳴ると梅雨が明ける」!沖縄のボートレース!

沖縄情報

沖縄にはある言い伝えがあります。「ハーリーの鉦(かね)が鳴ると梅雨が明ける」

毎年GWに行われる「那覇ハーリー」

「ハーリー」とは、爬竜船(はりゅうせん)競漕のことで、いわゆる沖縄のボートレースみたいなもの。沖縄の初夏のイベントで盛り上がるのが、毎年GWに行われる「那覇ハーリー」。色鮮やかな爬竜船と日焼けして鍛え上げられた肉体を極限まで酷使しゴールを目指す男たちの姿に観衆は熱狂します。

爬竜船は全長8メートル程の船体で、船首を竜の頭に、船尾を竜の尾に見立てて飾り付けられているそうで、水しぶきをあげ海面を進む爬竜船はまさに竜のようです。

2019年の「那覇ハーリー」ポスター

もともと旧暦5月4日に行われていた「ハーリー」ですが、那覇では新暦の5月4日に合わせて行われ毎年GW期間と重なります。ちょうどこの時期が沖縄の梅雨の始まる頃で、「那覇ハーリー」が開催されると「そろそろ梅雨入りか」と季節の移り変わりを感じることとなります。

旧暦5月4日(新暦6月中旬〜下旬)に行われる「糸満ハーレー」

ところが糸満市では毎年旧暦5月4日に「糸満ハーレー」を開催。旧暦というのは新暦に直すと毎年日付が異なってきます。例えば2019年でいえば6月6日が旧暦5月4日、2020年は6月24日、今年2021年は6月13日、ちなみに来年の2022年は6月2日が旧暦の5月4日にあたります。

この旧暦5月4日が、だいたい新暦の6月中旬あたりから下旬にあたりことから「糸満ハーレー」が行われる頃が沖縄の梅雨明けの時節と重なり、「ハーリーの鉦が鳴ると梅雨が明ける」と昔から言われる所以であります。

2019年の「糸満ハーレー」ポスター

今日6月13日(日)は旧暦の5月4日。近年の沖縄は梅雨入りしても雨量が少なく梅雨っぽくない日々となっていますが、「さあ沖縄も梅雨が明けるぞ!」と気合いが入る時期でもあります。

去年、今年と2年連続で「那覇ハーリー」「糸満ハーレー」はコロナウイルスの影響で中止となりましたが、糸満市では漁師の航海安全や新型コロナウイルス感染症の収束を願い、鉦打ちが行われました。来年こそは「那覇ハーリー」「糸満ハーレー」ともに開催されるといいですね!

コロナが終息したら、皆さんも「那覇ハーリー」「糸満ハーレー」に合わせて沖縄観光してみてはいかがですか。

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