前回のおさらい(泡盛の歴史)
前回は「ラ・アワモリ」マスターは「泡盛は日本の焼酎の元祖と言われているんです」と、泡盛には約600年の歴史があることについて触れていました。【泡盛漫画Q2】では「泡盛の歴史」以外にも、「琉球泡盛の条件」「泡盛の製造方法」について触れられています。
泡盛の歴史・製造工程
動画の中でマスターは「泡盛の製造工程」について以下のように説明しています。
- 洗米 原料米を洗い、水に浸して蒸しやすくします。
- 蒸し 蒸気で原料米を蒸し上げます。
- 製麴(せいきく) 泡盛麹菌「黒麹菌」を散布します。
- もろみの仕込み 麹に水と酵母を加えてアルコール醗酵させます。
- 蒸留 醗酵したもろみを蒸留しアルコールを抽出します。
- 貯蔵 できたての泡盛は貯蔵して品質を安定させます。
- 瓶詰め 製品ごとに瓶詰めしてお届けします。
言葉だけではイメージし難いと思うので「泡盛の歴史」や「泡盛の製造工程」について、参考となる動画があるので紹介します。
こちらは2018年の動画なので、今は廃業してしまった「千代泉酒造所」も含め紹介しています。動画の序盤で「泡盛の歴史」に触れているので確認してみましょう。
独自の伝統、文化を誇る沖縄。
かつて琉球王国としてアジア諸国との交易によって栄え、また国大な海域に点在する島々では、それぞれに個性的な伝統・文化が今に受け継がれてきました。
そうした沖縄の多様性を象徴するのが600年もの歴史を誇る琉球泡盛。
昔ながらの製法はもちろん、樽貯蔵やリキュールなど、多様性に富んだ製法が島の各地に根付いています。
先人たちの英知の結晶によって生まれた島の宝「琉球泡盛」は、長い時を重ね、時代と時代、人と人をつなぎ、沖縄の歴史とともに歩み続けます。
およそ600年の歴史があり、日本最古の蒸留酒と言われる泡盛。
薩摩の島津家が1575年に残した記述から、1400年代後半にはすでに琉球で蒸留酒が造られていたとされています。
徳川幕府への献上品として珍重され、また外国からの来訪者をもてなすお酒としてふるまわれ、ペリーが琉球に来航した際には「小さな盃に注がれた酒は、これまでこの島で味わった酒と比べて、はるかに芳醇であった。ー「日本遠征紀」より」という言葉を残しています。
この歴史ある泡盛のルーツには諸説あり、これまで「15世紀頃にタイから伝わった」とされる説が一般的でしたが、ところが当時の琉球は東南アジア諸国との交易も行なっており「広く東南アジアルートから伝わった」という説もあります。
また14世紀以降、中国の南西地域でも米を原料とする酒造りが行われていたことから、その技法が琉球に伝わったのではないかとも言われています。
これらの説から、琉球の蒸留酒の製法は「東南アジアおよび中国といった多面的なルート」から伝わったと考えられています。
引用:泡盛PV『RYUKYU AWAMORI STORY』
映像で見る「泡盛の歴史」や「泡盛の製造工程」はいかがでしょうか。歴史や製造工程以外にも見どころ満載の動画です。
次回ではもう少し「泡盛の製造工程」について触れてみたいと思います。
← 前回【泡盛の歴史】泡盛はどんなお酒ですか?【泡盛漫画Q2ー①/泡盛道場】
→ 次回【泡盛の製造工程】泡盛はどんなお酒ですか?【泡盛漫画Q2ー③/泡盛道場】
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